The Midnight Seminar

読書感想や雑記です。近い内容の記事を他のWeb媒体や雑誌で書いてる場合があります。このブログは単なるメモなので内容に責任は持ちません。

牛久大仏

先週、高校時代の友人と牛久大仏に行ってきたんですが、よく考えたら来年は丑(うし)年なので年賀状のネタに使えると思い、今日一人で写真だけ撮り直しに行ってきました。 で、まぁ写真はいろいろ撮ったし突っ込みどころだらけの大仏なのですが、一番おもし…

そんな突っ込みが可能だったとは!

ロスジェネ 別冊 2008―超左翼マガジン 秋葉原無差別テロ事件「敵」は誰だったのか?出版社/メーカー: ロスジェネ発売日: 2008/10/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (20件) を見る ↑を読んで知ったんですが、「たかじんのそこま…

中野剛志『経済はナショナリズムで動く』(PHP)

経済はナショナリズムで動く作者: 中野剛志出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2008/10/25メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 38回この商品を含むブログ (12件) を見る 短めの要約を↑のアマゾンのレビューに書き込んでありますが、詳細に紹介すると↓のよう…

南国土佐を後にして

ペギー葉山の「南国土佐を後にして」という歌はけっこう好きなほうです(YouTubeの動画へのリンク)。 【2015.1.12追記】 JASRACからはてな経由で削除要請があったので、歌詞を消しました。 本エントリ後半の「鯨部隊バージョン」についてはJASRAC関係ないと…

宝くじを買うべきか否か

【正論】同志社大学教授・三木光範 金融危機の「工学的」落とし穴 2008.10.31 03:50 http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/081031/fnc0810310351007-n1.htm (略) さらに、過去のデータの統計解析で得られるデータは、将来の長期間の事象に対する統計…

感激のニュース×2

べつに産経新聞のファンではないのですが、今朝デニーズで産経新聞を読んでいて気になった記事が2本。 北海道・十勝に“本物”のチーズ 世界が太鼓判 http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/081026/sty0810260909002-n1.htm (略) 代表の宮嶋望さんは「福…

補足(『サブカル・ニッポンの新自由主義』について)

↓のエントリーへの補足。 鈴木謙介は、ワーキングプアやロストジェネレーションの利益を代弁する声が、いつの間にか「新自由主義」=「既得権批判」のロジックに転化していて、より一層の雇用流動化を促しているという逆説的な指摘から『サブカル・ニッポン…

鈴木謙介『サブカル・ニッポンの新自由主義――既得権批判が若者を追い込む』

【追記】このエントリの内容の一部を、とあるメルマガに書きました。【/追記】 サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書)作者: 鈴木謙介出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/10メディア: 新書購入: 11人 クリック: 185回…

 アメリカ経済に関するルポ(著者は全部女性)

数日前、東京で3人の銀行員と飲んだ際に、今売れてる『ルポ・貧困大国アメリカ』(堤未果、岩波新書)が話題になって、面白いと言われたので買って読んでみたら本当に面白かった。いやまぁ内容は一面的だけど。面白いルポって、女性が書いたものが多い気が…

「循環型社会」論の参考文献

「循環型社会」論は、トンデモ感あり、スピリチュアル感あり、哲学論と技術論の混同あり、それでもまじめに議論している科学者ありと、けっこうマニアックな世界になっているようです。 環境問題って意外にあんま関心ある人いないんですが、そのうち人が集ま…

 B・オバマの『アメリカの約束』とM・ムーアの『華氏911』

8月29日に行われた米民主党・オバマ氏の大統領候補指名受諾演説は「アメリカの約束」と題され、終盤の安全保障に触れたくだりで、「軍の司令官として、私が国を守るのをためらうことなどあり得ない。しかし私は、明確な使命と、必要な武器や帰国後に受けとる…

8月16日発売の雑誌に出てますので

8月16日発売の雑誌『表現者』に、「我々は『居場所』を作り出せるのか――秋葉原通り魔事件について」という評論を載せていただいています。 表現者 2008年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: ジョルダン発売日: 2008/08/16メディア: 雑誌 クリック: 2回この商…

中野剛志著『国力論――経済ナショナリズムの系譜』(以文社)

「経済ナショナリズム」の思想 本書は、マルクス経済学と経済自由主義の陰に隠れて異端扱いされてきた「経済ナショナリズム」の理論の系譜に、光を当てなおす試みである。経済政策は「国家」政策であり、経済学はその政策に示唆を与えるべきものであるはずな…

浅野智彦『自己への物語論的接近――家族療法から社会学へ』(勁草書房)

秋葉原の「通り魔事件」についての文章をまとめていて、その参考の一つとして手にとった本。薄かったし、面白かったし、分かりやすかった。「Life」というラジオ番組のウェブサイトで参考図書に挙げられていたのだが、番組のなかでは事件を解釈するために使…

勝手に出てくる罫線の消し方

忘れそうなのでここに書いとく。 ワード(2003でも2007でも)で、ハイフンを3つぐらい入力してENTERを押すと、勝手に罫線に変換されて、これが消せない(笑) で、調べたら、「Ctrl+A」で全選択したあとに「Ctrl+Q」を押すと消えることがわかった。

『1978年、冬。』(中国映画、李継賢監督)

これはなかなか素晴らしい作品だった。そんなに観てる人もいないと思うので、歴史に残るようなものではあり得ないけど、とても感じのいい映画だった。 http://www.1978-winter.com/ 1978年――「文化大革命」から「改革開放路線」への折り返し点にあたる時代に…

映画『靖国 YASUKUNI』について

月曜日か火曜日に店頭に並ぶ雑誌『表現者』に、映画評論(?)を掲載していただきました。 表現者 2008年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: ジョルダン発売日: 2008/06/16メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る 「表現の自由とナショ…

『靖国 YASUKUNI』

映画を観た人のインタビュー動画 http://www.nicovideo.jp/watch/sm3219078 ↑登場する観客のコメントにはほとんど賛成できないが、それ以上に、「チャンネル桜」のコメンテーター、インタビュアーの紋切り型のイメージ誘導にもウンザリ。繊細で微妙な議論を…

『社会的排除/包摂と社会政策』

ここ4年ぐらいの間に、「格差社会」が問題として取り上げられることは珍しくなくなった。そして議論はさらに進んで、ジャーナリズムの場で「ワーキングプア」についてのルポが量産されつつあることに見られるように、焦点は「格差」から「貧困」に移ってい…

KY現象批判

小栗旬「オレは許せない」 「KY」現象に批判噴出 http://www.j-cast.com/2007/12/27015117.html 「KY」が批判されている……。 とりあえず、 「空気を読む」なんて昔から使われている言い回しだし、日本人がムードに同調しやすい国民だというのも昔から言われ…

若松孝二『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』

ベルリン国際映画祭と東京国際映画祭で賞を取っているとのことで、万人受けするテーマではない(しかも、メチャクチャ暗い)にもかかわらず、劇場の客入りは想像したよりも盛んだった。かなり出来の良い作品で、この映画は今後、たとえば大学の(社会科学・…

終了

公式記録:3時間53分7秒 ネットタイム:3時間51分7秒一応4時間は切った。 スタート時は人が多すぎて、スタートラインにたどり着くのにそもそも数分かかるから、つくばマラソンでは記録用紙に「ネットタイム」(スタートライン通過からゴールライン通過までの…

昨日の軽量

昨日「湯楽の里」にて軽量したところ、なんと61.1kgという数字が出た。 2週間ぐらいトレーニングをサボっていたのだが、最近の食生活(既述)だと暮らしているだけで体重が減っていくようだ。これは楽チン。しかし、来週つくばマラソンの本番という最悪のタ…

昨日と今日の計量

昨日、62.8kg。先週、腹が減った状態で計量したことを考えると、若干痩せたのかもしれない。 今日、62.35kg。順調。 以下、http://muuum.com/calorie/1017.htmlからの引用。 ジョギングの消費カロリーはスピードに関係なく 消費カロリー(kcal)= 体重(kg) *…

減量成功

今日、「湯楽の里」で体重を量ったら、62.75kgだった。3ヶ月間で5kgの減量に成功したことになる。(68kg→63kg) 62kg台が出たのは、たぶん5年ぶりぐらいだと思う。 8月から実践してきたのはかなり正攻法のダイエットである。 まず週に2〜3回は必ず走る(基本…

シェイクスピア『ロミオとジューリエット』(岩波文庫)

シェイクスピアの有名な作品のなかでは、比較的平凡なのかも。 ○ 怪我をしたことのない奴に限って他人の傷を馬鹿にする。(p.70) ○ おお、ロミオ、ロミオ! どうしたあなたはロミオなの? お父様とは無関係、自分の名は自分の名ではない、とおっしゃってく…

ゲーテ『若きウェルテルの悩み』(岩波文庫)

「もし生涯に『ウェルテル』が自分のために書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」(ゲーテ) ○ 私はよく知っている。われわれは平等ではない、またありえもしない。しかし、思うのだが、威厳を保たんがためにいわゆる賤民から遠ざかる必要…

岡倉天心『茶の本』(岩波文庫)

岡倉天心は明治時代を通じて活躍した美術研究家である。ちなみに、天心が設立に尽力し、第二代校長を務めた東京美術学校は、現在の東京芸大美術学部だ。 「アジアは一つである」というのは天心がロンドンで出版した『東洋の理想』の冒頭の有名な一文だが、こ…

当選

来年2月17日に行われる東京マラソンの事務局は4日、出場者の抽選を行い、フルマラソンと10キロを合わせた当選倍率は前回の第1回大会の約3倍を上回る約4.7倍となったと発表した。フルマラソンは前回を5万人以上も上回る13万62人の申し込みで…

デュルケーム『自殺論』(中公文庫)

○ 私の実践している社会学的方法は一に帰して、社会的事実はものと同じように、いいかえれば、個人の外部にある実在と同じように研究されなければならない、という基本的原則の上に立てられている。(p.13) ○ 自殺とは本質的に男性的なものの表現である。女…