
ロスジェネ 別冊 2008―超左翼マガジン 秋葉原無差別テロ事件「敵」は誰だったのか?
- 出版社/メーカー: ロスジェネ
- 発売日: 2008/10/01
- メディア: 単行本
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↑を読んで知ったんですが、「たかじんのそこまで言って委員会」に『ロスジェネ』の編集長が出演して若者の雇用の厳しさを訴えた際、『蟹工船』にハマる若者へ向けた保守派コメンテーターたちのメッセージは酷いものでした。
この放送の動画は↓の公式サイトで見れます。
(↑の写真はこの動画のコピー)
http://takajintv.blog101.fc2.com/blog-entry-37.html#more
で、三宅久之の「自衛隊に入れ」という「アドバイス」は、保守派のおっさん連中の常套句なのだろうと思われるので、私は「いやいや、ワーキングプアは500万人いるとも言われてるわけで、自衛隊の規模を現在の20倍にしないと兵士がダブついてしまう。ってことは大東亜戦争でも起こすしかないので、まずは真珠湾攻撃の計画を立てくれ!」という突っ込みが必要だろうと思っていました。アメリカがパニクってる今ならチャンスかも知れないし。
ところがこんなニュースがあって……
自衛隊でも採用大幅減 高校生の就職、不況が直撃
http://www.asahi.com/national/update/1209/TKY200812090318.html
景気の悪化を背景に一般企業への転職を希望する自衛官が急減。補充の必要性が減ったため、今年9月の試験で「仮合格」した二百数十人のうち、実際に採用されるのは6割程度にとどまる見通しという。
自衛官採用、昨年比4割減 不況影響か、現職隊員が任期継続
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20081206g
例年通りの採用枠を期待していた学校や保護者らからは戸惑いの声も寄せられており、隊員が事情を説明して歩いているという。同本部も採用予定者を増やすよう防衛省に要請しているが、色よい返答は得られていないようだ。
こんな突っ込みが可能とは思いつきませんでした!
いや、まぁ冷静に考えれば「たしかにそんなこともあるだろう」としか言いようがなく、ぜんぜん不思議な話ではないんですが。
ちなみに海外青年協力隊に至っては、今年の募集人数が1200人程度で、過去の派遣者数も合計3万人程度らしいので、まったく話になりませんな。
また、「蟹工船で働かせる」という勝谷氏のアイディアについても、漁業全体の従事者が20数万人しかいないのに500万人でカニ漁を行えば、カニが絶滅してしまうか、価格破壊によってカニ漁がビジネスとして成り立たなくなるであろうことは言うまでもありません。
もちろん上記は例えとして言われていることであって、数字はべつにどうでもいいのだと思いますけど。