The Midnight Seminar

読書感想や雑記です。近い内容の記事を他のWeb媒体や雑誌で書いてる場合があります。このブログは単なるメモなので内容に責任は持ちません。

シェイクスピア『ロミオとジューリエット』(岩波文庫)


シェイクスピアの有名な作品のなかでは、比較的平凡なのかも。

○ 怪我をしたことのない奴に限って他人の傷を馬鹿にする。(p.70)


○ おお、ロミオ、ロミオ! どうしたあなたはロミオなの?
 お父様とは無関係、自分の名は自分の名ではない、とおっしゃってください。
 それがいやなら、お前だけを愛していると、誓ってください。
 そしたら、私もキャピュレットの名を捨ててしまいましょう。(p.72)


○ 恋人に逢いにゆく嬉しさは、勉強をやめるときの子供の嬉しさと同じだが、別れるときの悲しさは、仕方なく学校へとぼとぼと行く子供の悲しさと同じだ。(p.81)


○ どうか、神父様、おっしゃってください。
 この私の体のどこに、ロミオという名前が宿っているのか、そのことを教えてください。
 お願いです。それが分かれば、その憎むべき場所が分かれば、
 この刃でそれを抉りとってやりたいのです。(p.147)