日通(日本通運)のHPで社史を見ていたら、年表が面白かったです。
日通がこれまでに受託した巨大運送プロジェクトが写真入りで一覧になっています。
以下、抜粋すると……
・1964年(昭和39年) 東京オリンピックを運ぶ。
「ミロのヴィーナス」を運ぶ。
・1970年(昭和45年) 日本万国博(大阪)を運ぶ。
・1972年(昭和47年) 札幌冬季オリンピックを運ぶ。
・1974年(昭和49年) 「モナ・リザ」を運ぶ。
・1980年(昭和55年) 「鑑真」像を中国へ運ぶ。
・1982年(昭和57年) イースター島の「モアイ」像を運ぶ。
・1985年(昭和60年) つくば万博を運ぶ。
・1990年(平成2年) 花と緑の万国博を運ぶ。
・1998年(平成10年) パリ「自由の女神」像を運ぶ。
・1999年(平成11年) 「民衆を導く自由の女神」を運ぶ。
・2005年(平成17年) 愛知万博「愛・地球博」を運ぶ。
・2006年(平成18年) 岡本太郎氏作の巨大壁画「明日の神話」を運ぶ。
※ 写真入りはこちらのURL。
http://www.nittsu.co.jp/about/j-2.html
この年表には民間会社としての「日本通運」が発足してからの歴史しか載ってないんですが、同じページの「沿革」にも書いてあるとおり、日通はもともと日本の近代化のための物流インフラ構築、そして戦時中の物流統制のために作られた国策会社です。いわば「近代日本を運ぶ」って感じの会社ですね。
参考に、大阪万博を運んだときのドキュメンタリー映像が、科学映像館というサイトで見れます。
http://www.kagakueizo.org/movie/sdd_hanahiraku-nihonbankokuhaku.html
個人向け宅配便の「ペリカン便」は存在感がかなり薄いですが、↑の年表のように巨大プロジェクトを受注したり、企業内・企業間物流や引越事業で稼ぎまくっていて、総合物流業者としては日本一の会社です。*1