戦前の尋常小学校の1年生で使われていた国語の教科書『國語讀本 巻一』に、サルカニ合戦が載っていて、イラストがたいへんシュールで感動しました。
まず、
サル ガ カキ ノ タネ ヲ カニ ニ ヤリマシタ。
サルが出てきました。これはいいです。
つづいて、
カニ ガ ニギリメシ ヲ サル ニ ヤリマシタ。
え?
ハヤク メ ヲ ダセ、 カキ ノ タネ。
ダサヌ ト、 ハサミ デ ハサミキル。
カニwww
メ ヲ ダシマシタ。
ハヤク キ ニ ナレ。
ナラヌ ト、 ハサミ デ ハサミキル。
水をやってます。
和服に草履です。
キ ニ ナリマシタ。
ハヤク ミ ガ ナレ。
ナラヌ ト、 ハサミ デ ハサミキル。
もう多少、見慣れてきました。
まぁ演劇の衣装のようなものと思えば、そんなに違和感はないかもしれません。
ミ ガ ナリマシタ。
サル ガ ミツケテ トリマシタ。
アオイ ノ ヲ カニ ニ ナゲツケマシタ。
悪そうなサルです。
カニ ガ シニマシタ。
え、死ぬんだっけ?
コガニ ガ ナイテ ヰマシタ。
ハチ ガ キテ、 ナク ワケ ヲ タヅネマシタ。
蜂wwwww
ハチ ガ キイテ オコリマシタ。
クリ モ キイテ オコリマシタ。
ウス モ キイテ オコリマシタ。
栗は、予想どおりですね。
臼は、マンガだと思えばなかなかいいキャラクターなんじゃないでしょうか。
蜂は、やはりもうちょっと何とかしたほうがいいように思います。
カタキウチ ヲ スル コト ニ ナリマシタ。
クリ ガ トビツキマシタ。
サル ガ ヤケド ヲ シマシタ。
たのもしいです。
サル ガ ミヅ ヲ ツケニイキマスト、
ハチ ガ チクリト サシマシタ。
サル ガ ニゲダシマシタ。
槍で刺すのかよwww
ウス ガ オチテ キテ、 サル ヲ オシツケマシタ。
コガニ ガ サル ノ クビ ヲ ハサミキリマシタ。
首切っちゃうんだ……。
立派な敵討ちですね。
なお、Wikipediaによると、
現代では蟹や猿は怪我をする程度で、猿は反省して平和にくらすと改作されたものが多く出回る。これは「敵討ちは残酷で子供の教育上問題がある」という意見のためである。
とのことです。