The Midnight Seminar

読書感想や雑記です。近い内容の記事を他のWeb媒体や雑誌で書いてる場合があります。このブログは単なるメモなので内容に責任は持ちません。

「汚名挽回」という日本語は間違いなのかどうか

「汚名挽回」という言い方は間違っている、とする主張の根拠が分からない http://yunishio.hateblo.jp/entry/2013/02/10/205234 「汚名挽回」を間違いだと主張するひとの多くは、「汚名を挽回するということは、わざわざ汚名を被ることを求めているようだ」…

ウィリアム・H・ダビドウ『つながりすぎた世界』(2012年)

※間違えてブログを5本ぐらい削除してしまったので、再度掲載。 つながりすぎた世界作者: ウィリアム・H・ダビドウ,酒井泰介出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2012/04/20メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 27回この商品を含むブログ (12件)…

佐々木俊尚『キュレーションの時代――「つながり」の情報革命がはじまる』

※操作をまちがって、ブログを5本ぐらい削除してしまいましたので、再掲載します。Evernoteに保存してあったので復旧できました。 今さらって感じですが、今日( 2012/6/30 )読みました。というか、去年買って、 Foursquareについて書かれたところなど一部…

夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ作者: 水野敬也出版社/メーカー: ミズノオフィス発売日: 2013/04/23メディア: Kindle版この商品を含むブログ (10件) を見る 個人的に、そもそも自己啓発本のたぐいは全く好きではなく、「自己啓発してる暇があったら調べ物とかをした方が有…

つくばの竜巻の被害(しゃれになってない)【写真】

今日はつくばにかなりデカい雹(ひょう)が降り、その後大雨になって雷が激しくてやばい天気だなと思ってたら、なんと竜巻まできていたとは……。 犠牲者も出ており痛ましいですが……消防署、消防団、警察その他の方がおちついて避難・復旧を進めており頼もしか…

楠戸伊緒里『放射性廃棄物の憂鬱』(祥伝社新書)――10万年の地中管理は可能か

放射性廃棄物の憂鬱(祥伝社新書269)作者: 楠戸伊緒里出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2012/03/02メディア: 新書購入: 3人 クリック: 138回この商品を含むブログ (2件) を見る 放射性廃棄物の処分方法を詳細に論じた一般向けの新書である。たぶんあんま…

中野剛志『日本思想史新論――プラグマティズムからナショナリズムへ』(ちくま新書)

日本思想史新論: プラグマティズムからナショナリズムへ (ちくま新書)作者: 中野剛志出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/02/06メディア: 新書購入: 5人 クリック: 60回この商品を含むブログ (10件) を見る 中野さんがまた新刊を出してた。 Amazonにレビ…

西部邁、佐伯啓思等『「危機」の思想』(NTT出版)

危機の思想作者: 西部邁,佐伯啓思出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2011/07/29メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 14回この商品を含むブログ (4件) を見る Amazonにレビューアップしておきました。 90年代から『発言者』(現『表現者』)…

マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』(ハヤカワ文庫)

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者: マイケルサンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2011/11/25メディア: ペーパーバック購入: 4人 クリック: 204回この商品を含むブログ (59件) を見る 日…

アリストテレス『政治学』

政治学 (西洋古典叢書)作者: アリストテレス,牛田徳子出版社/メーカー: 京都大学学術出版会発売日: 2001/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (12件) を見る アリストテレスが『政治学』のなかで「男は38歳、女は16歳で結婚する…

宮崎学『暴力団追放を疑え』と山口組組長インタビュー

暴力団追放を疑え (ちくま文庫)作者: 宮崎学出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/01/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 53回この商品を含むブログ (2件) を見る 本書についてはAmazonに短いレビューをアップしただけだったのだが、今日の産經新聞の記…

崎谷博征『グズな大脳思考、デキる内臓思考』(2006年、明日香出版社)

グズな大脳思考デキる内臓思考―「アタマのいい人」の考え方はどうなっているの?ハラを鍛えて、やさしくカシコイ人に作者: 崎谷博征出版社/メーカー: アスカエフプロダクツ発売日: 2006/10メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 28回この商品を含むブログ (11…

斉藤孝『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、2000年)

身体感覚を取り戻す―腰・ハラ文化の再生 (NHKブックス)作者: 斎藤孝出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2000/08メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 66回この商品を含むブログ (38件) を見る 斉藤孝といえば、言わずと知れた『声に出して読みたい日…

根本祐二『朽ちるインフラ――忍び寄るもうひとつの危機』(日本経済新聞出版社)

朽ちるインフラ―忍び寄るもうひとつの危機作者: 根本祐二出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2011/05/25メディア: 単行本購入: 41人 クリック: 617回この商品を含むブログ (19件) を見る アメリカでは、大恐慌後の公共工事ラッシュ時に建設された橋…

中野剛志『国力とは何か』(講談社現代新書)

国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策 (講談社現代新書)作者: 中野剛志出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/07/15メディア: 新書購入: 4人 クリック: 88回この商品を含むブログ (17件) を見る (送って頂いたのにきちんと読むのが遅くなりまして………

元公安調査庁・菅沼氏の会見動画(日本の裏社会について)

古いものですが。 公安調査庁出身の菅沼氏による、2007年(?)の外国人特派員向け会見の映像がフルでYouTubeにあったので、全部みてしまいました。「1-6」から「6-6」まで6本アップされていました。(エントリに動画を埋め込むと表示が重くなるのでリンク…

坂村健『変われる国・日本へ――イノベート・ニッポン』

変われる国・日本へ イノベート・ニッポン (アスキー新書)作者: 坂村健出版社/メーカー: アスキー発売日: 2007/03/12メディア: 新書購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (33件) を見る 4年ぐらい前の本ですが。 著者の坂村健氏は、組み込みOSの…

経産省/オルタナティヴ・ヴィジョン研究会『成長なき時代の「国家」を構想する』

成長なき時代の「国家」を構想する ―経済政策のオルタナティヴ・ヴィジョン―作者: 中野剛志,佐藤方宣,柴山桂太,施光恒,五野井郁夫,安高啓朗,松永和夫,松永明,久米功一,安藤馨,浦山聖子,大屋雄裕,谷口功一,河野有理,黒籔誠,山中優,萱野稔人出版社/メーカー: …

ナシーム・ニコラス・タレブ『ブラック・スワン』(ダイヤモンド社)

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質作者: ナシーム・ニコラス・タレブ,望月衛出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2009/06/19メディア: ハードカバー購入: 31人 クリック: 540回この商品を含むブログ (213件) を見るブラック・スワン[下]―不確…

吉村昭『関東大震災』(文春文庫)

新装版 関東大震災 (文春文庫)作者: 吉村昭出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/08/03メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 114回この商品を含むブログ (58件) を見る 先月読んだ本のなかで最も衝撃的だったのはたぶんこれだろう。「なんか関東大震災って…

福沢諭吉『学問のすすめ』に関するメモ

学問のすゝめ (岩波文庫)作者: 福沢諭吉出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1978/01メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 414回この商品を含むブログ (125件) を見る 岩波文庫で読める福沢諭吉の著作を復習しようと思いまして、まずは『学問のすすめ』にしまし…

藻谷浩介『デフレの正体』

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)作者: 藻谷 浩介出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2010/06/10メディア: 新書購入: 24人 クリック: 331回この商品を含むブログ (192件) を見る 2ヵ月ぐらい前に読んだ…

『必読書150』について

これだけは絶対読んどけって本 ↑たまにこういうスレッドが盛り上がるわけですが、必読書リストとしては、いまだに学生時代にみた『必読書150』という本が個人的には最強だと思う。選者の一覧をみれば分かる通り、昔懐かしい「ニューアカ」な香りがぷんぷんす…

戦時下にも政府やマスコミの煽りに騙されなかった人々

↓この記事を読みまして・・・ 半藤一利氏 『昭和史』 (ちきりんの日記) そして、もう日本が全くお話にならないくらい負けて疲弊して食べるものもなくて死にそうになっていた1945年7月28日、前日に届いたポツダム宣言について各マスコミが報じた内容は下記…

ローマクラブ『成長の限界――「人類の危機」レポート』

家の本棚を眺めていたらたまたま目にとまって、なんか今回の震災と関係ありそうなところはあるかな〜と思ってざっと読み直してみた。情報が古いけど、ネットニュースやツイッターをみてるよりは古典的な文献を掘り返したほうが楽しい場合も往々にしてあるよ…

山田風太郎『育児日記』

長年にわたり日記をつけていた山田風太郎が、自分の子供(佳織さん・知樹さん)の出てくる場面だけを抜粋して長女の佳織さんが結婚するときにプレゼントしたのを、書籍化したものです。冒頭にはこうある。 これ父の眼より見たる佳織知樹の、彼らにも混沌たる…

井上雅人『洋服と日本人――国民服というモード』

洋服と日本人―国民服というモード (広済堂ライブラリー)作者: 井上雅人出版社/メーカー: 廣済堂出版発売日: 2001/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (4件) を見る 別のところに昔アップしていたレビューをコピーします。 著者…

山岸俊男『安心社会から信頼社会へ』(中公新書)

安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書)作者: 山岸俊男出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1999/06メディア: 新書購入: 24人 クリック: 265回この商品を含むブログ (109件) を見る 本書は、社会心理学の実験に基づいて日本社会の特徴を…

中野剛志著『TPP亡国論』(集英社新書)

TPP亡国論 (集英社新書)作者: 中野剛志出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/03/17メディア: 新書購入: 6人 クリック: 274回この商品を含むブログ (72件) を見る 2010年の秋に突如として「TPP」が話題に上り、いつの間にか「もちろん参加すべし!」との論調…

「清き一票」原理主義――一票の格差について

ぜんぜん、「一人一票」の実現を主張する人たちに反対する気はないんだけど、やはりどうしても、そのことをめちゃくちゃ重要な課題であるかのように言われると私は違和感を覚えるので、どういう違和感なのかはメモっておきたい。 基本的には1月のエントリ「…