The Midnight Seminar

読書感想や雑記です。近い内容の記事を他のWeb媒体や雑誌で書いてる場合があります。このブログは単なるメモなので内容に責任は持ちません。

「土浦全国花火競技大会」を観覧する人のための攻略法

土浦花火大会の観覧は大変

今週土曜日(10/1)に、土浦全国花火競技大会がありますね。
今年は福島の会津若松市でも競技会があるようですが、伝統的に、花火師の競技会としては、秋田の大曲のものと、この茨城県土浦市のものが有名です。
競技会つっても、客からすれば要するに花火大会の観覧なのですが、職人が技術を競うものなので極めて多様かつ派手な作品が見られて面白いです。マンガのキャラクターの形に見える花火とかもたくさん上がります。


この花火大会の日はめちゃめちゃ混雑して、周辺の路上も椅子やシートで埋まりますので、いつ出かけてどこで観覧していつ撤収するのかという計画性が要求されます。間違っても「2時間前ぐらいに着けるように、クルマで出発して、駐車場は適当に探そう」なんて甘い考えで臨んではいけません。
なにしろ、市の人口が14万人しかいないのに、その日は駅周辺の花火会場に70~80万人もの観覧客が集まるわけです。普段から人の多いところではないので、色々なものがパンクするわけです。(といっても長年やっているイベントなので、周辺地域が一丸となって何とか回しており、感心します。)


私は学生時代、土浦市の隣のつくば市のファミレスでバイトしてましたが、20:30頃に花火大会が終わると21:00頃から混み始めて、一瞬たりとも休む暇がないぐらいの勢いで24時ぐらいまで回転しまくり、1年で最も売り上げの立つ日でした。飲食店で働いたことがある人は、「ランチ」のピークの最も強烈なやつが3時間ぐらい続く感じと思ってください。普段の2倍ぐらいのスタッフを配置し、かつ「土浦花火の日のシフト」経験者が必ず何名か入っていないと絶対に回らないオペレーションです。
しかもこれ、花火会場から10kmぐらい離れた場所の店での話ですからねw
そのぐらい混むイベントだということです。


結論から言うと、何回も行かないと勝手が分からないものなので、どこで見るか迷っているうちに始まってしまい、結局見づらい場所で見るハメになるという人も多発すると思います。
一応このエントリでは、隣のつくば市に13年間ぐらい住んでいる者として、最近何年かの参加経験から「私が今年も行くならこうする」っていう攻略法を書いておきます。
私自身はお祭り騒ぎが好きなわけではないので、最近は誰かに誘われるとか誰かを案内するとかじゃない限り行かないし、今年は当日用事がありそうなのですが・・・。


なお、私も自分の個人的な経験だけで書いており、これがベストな選択というわけではないと思います。おそらく、何十通りもある攻略パターンのうち1つを紹介しているという感じです。
なので他の情報もググるか、地元民に聞いてください。とにかく調べて、計画的に参加することです。私がググった感じだと、そんなに使える情報はなかったかなぁという印象ですが。

交通アクセスについて

土浦花火競技会の攻略法の9割は、交通手段です。とにかく混むし、みんな普段来ないところに来るから、勝手が分からないと思うんですよね。


まず、現地の状況に通じている人じゃない限り、クルマで会場付近まで行くのは諦めたほうがいいです。知り合いの駐車場が借りられるとかなら別ですが(それでも渋滞をどう抜けるかという問題はある)、停める場所がまず見つかりません。
だいたい当日の昼ぐらいから周辺地域の道路が混み始めて、開始直前になると近寄ることもできませんし、封鎖されている道路もあるのでナビもあてになりません。
根性で昼ぐらいに接近して、どこかに停めることができたとしても、帰りがまた猛烈に混むのでしばらく動けなくなります。もちろん地元の住民であればここの道は通れる等の知見があるのですが、外部の人にはリスクが大きすぎます。


基本は、電車で行くことです。常磐線の土浦駅を使う人が多いと思います。
常磐線は花火用の臨時便が何本も出ていますが、夕方以降はどれも超満員だと思ってください。パンパンなので、途中の駅でドアが開いても1人も乗れないみたいなことが多発するレベルです。
ちなみに私は、土浦から2駅隣のひたち野うしく駅にクルマを停めて、電車で向かうのがいつものパターンです。昔はひたち野うしく駅周辺に個人経営みたいな駐車場がたくさんあって、夕方に行っても普通に停めることができたのですが、近年再開発が進んでいて駐車場が減りました。
そのかわり、ひたち野うしく駅前の西友の駐車場に停めることができます。無断で止めるのではなく、花火客向けの料金がちゃんと設定されています(今年も駐車可能であることは、店に電話して確認しました)。けっこう余裕があり、去年は16:30ぐらいに行きましたが普通に停めれました。


で、ひたち野うしく駅から乗るんですが、来る電車が既に超満員なので、すぐに乗れるとは限らず、2~3本見送ることが多い感じですね。そして土浦駅で降りてからがまた大変で、ホームも2階の改札も人の海なのでなかなか動けず、電車を降りてから駅を出るまでに(測ったわけではありませんが)15分~20分ぐらいは人ごみに揉まれるんじゃないですかね。
子どもやお年寄がいる場合は、満員電車でただでさえ疲れているので、電車を降りたらホームの隅に観覧用の椅子を展開して一時休憩するのがお勧めですw(そんな人はあまりいませんが、ほんと疲れるので。)


なお、常磐線よりつくばエクスプレスで行きたいという人も多いと思われ、つくば駅から土浦までのバスも出てるはずですが、これはどうなのかな。花火当日に乗ったことが無いけど、当日の道路の混雑を考えたら、けっこう到達に時間がかかってるんじゃないですかね。

観覧場所の確保

駅から出たら、まともに観覧できるところまで10~20分ぐらい歩くと思ってください。駅前から観覧エリアの中心部までシャトルバスが出ていますが、待つのも面倒なので歩いていく人が多いんじゃないかと思います。
みんな移動しているので、迷うことはありませんが、どの地区で観覧するかによって行先は分かれますので、事前に計画したほうがいいですね。


ちなみに場所取りで何時間も待ちたくない人向けに私が個人的にお勧めな観覧場所は、下図のとおり川の南側の芝生です。歩いて移動します。


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多くの人は、打ち上げ場所の北~北西~東の道路及び川岸に集中しているイメージで、対岸側がわりと空いてる印象です。
まぁ、もっと近くで綺麗に見える場所もあるんですが、早く行かないと良い場所が取れないんですよね。私はせいぜい1時間とかしか待ちたくないので、この場所で十分です。ここだと人ごみにならないので、かなり直前に行っても椅子やシートを自由に広げることができますし、ちょっと遠いものの十分綺麗に見えます。簡易トイレもありますし。


逆にいうと、(桟敷席を除く)ベストポジションでどうしても見たいとかじゃない限り、昼から場所を取るような必要はないということです。開始1~2時間前が到着人数のピークだと思いますが、そのタイミングでもそこそこ観覧できるし、3時間前ぐらいに行けば少し余裕があります。


なお、私が川岸をお勧めするのは、市街地(たとえば打ち上げ場所のすぐ南のイオンなんかも観覧スポットと言われる)だと地図で見るよりも自由度が低いからです。すでに人がたくさんいるし、そもそも公道や店舗・住宅があるところで自由に椅子やシートを広げられるわけではありません。また、建物や電柱や橋が障害物になるので、ちゃんと見通せる場所をみつけるのは、地図からイメージするより難しいんです。観覧経験がないと、「どの角度なら見通せるか」も分からないわけなので、花火が始まるまで「ここからちゃんと見えるのかな?」と落ち着かない時間を過ごすことになります。
そういう意味でも、上図の川岸を目指しておけば、障害物はべつにないし場所取りも自由度が高いので、経験の浅い人でも安心できると思います。

観覧

見るだけです。綺麗です。

持ち物

まあこれは別にアドバイスも必要ない気はしますが、一応書いておきます。

  • 上着
  • ウェットティッシュ
  • 普通のティッシュ
  • ゴミを入れる袋
  • レジャー用の椅子(運ぶ体力に自信がなければシート)
  • 飲食物


まず季節的に10月1週目というのは微妙で、暑い年もあれば寒い年もあります。去年は寒かったです。天気予報を見て暑そうであれば問題ないですが、一応上着はあったほうがいいかもしれません。


ウェットティッシュとゴミ袋は、こういうレジャーの時は絶対あった方がいいのですが、もってこない人が多いので、一応書いておきます。手を洗えるところが近くになかったり、ゴミ箱が近くになかったりして、そんなものを探すのは面倒なので、自前で用意したほうが楽です。


ちなみに簡易トイレみたいなものが設置されますが、手洗い用の水道はありませんし、確かトイレットペーパーもほぼ無かったと思います。コンビニのトイレとかは混むのであまりあてにしないほうがいいと思います。
待機時間を入れても3時間程度のイベントなので、事前に用を足しておいて我慢するのが基本ですが、どうしてもという場合は下記のトイレを利用します。
http://www.tsuchiura-hanabi.jp/kantan/data/doc/275/CTwdBu8jcxCjgOEu.pdf


レジャー用の椅子について、観覧場所付近までクルマで近づくなら持ち運びは大変じゃないだろうと想像するかもしれませんが、すでに述べたように現実的にはクルマで近づくのは大変で、強いて言えば当日午前中ぐらいから行く必要があります。大半の人は電車で土浦駅に行って、歩きかバスで観覧場所に移動するわけで、しかもけっこう距離があって15分とかは歩くので、椅子を担いで移動するのはけっこう疲れます。体力がないならレジャーシートで妥協したほうがいいですね。
当然、椅子のほうが圧倒的に見やすいのですが。
また、電車はとても混むので、椅子もなるべくシンプルなものにすべきです。無理にパラソルとかテーブル付きのやつを持っていこうとすると電車に乗りにくくて大変だと思います。


飲食物ですが、土浦駅から観覧場所まで歩いていく路上では、いろんな店がいろんな食べ物を販売しています。野球場の外みたいな感じです。から揚げとか焼きそばとかおでんとか。
なので食べるものはそこで買えばいいとは言えますが、コンビニで売っているようなものを持っていきたいのであれば、土浦駅に着いてからではなく、なるべく電車に乗る前に買ってください。土浦駅周辺のコンビニはめちゃめちゃ混むし、売り切れも出ますので。

撤収

初めて参加する人は最後まで見たいと思うのですが(最後の方になんかデカいやつもあったと思う)、私は何回も見ているので、だいたい20時過ぎには撤収します。撤収タイミングを少し早めるだけで、土浦駅からの電車にある程度スムーズに乗れます
ただ、そうは言っても、電車は超満員で座れることはまずありません。2駅しかないので別にいいんですが。
 
 

おわりに

以上、土浦花火競技会観覧の攻略法でした。
私はとりあえずこの流れで安心して観覧できると思っていますが、冒頭でも述べたように、あくまで数ある攻略法の1つでしかないはずだし、今年は何か事情が変わっているかもしれないので、他にも色々調べて参加してください


ただ一つ言えることは、打ち上げられる花火は世界最高レベルの作品であり、数も2万発と多いので、仮に計画性が足りずあたふたしている間に中途半端な場所で観覧することになったとしても、かなり楽しめるということです。地元の住民だと、何も毎年行く必要もないので、10kmぐらい離れたところでベランダとか屋上から見たりもするぐらいですw