The Midnight Seminar

読書感想や雑記です。このブログの裏で始めた統計&プログラミングのブログのほうがアクセスが伸びてしまい、こっちが裏みたいになってます。

新卒採用の就職活動時期を後ろ倒し

 なんと!こんなことが。

新卒就活は4年の夏から 経団連、長期化に配慮し徹底へ産経新聞 9月25日(土)7時56分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100925-00000105-san-bus_all


 日本経団連幹部は24日、新卒採用選考の開始時期を、4年生の夏以降に徹底するよう申し合わせる方針を明らかにした。雇用情勢の悪化を背景に学生の就職活動が年々早まっているため。経団連が加盟企業向けに策定している新卒採用のための「倫理憲章」にも盛り込み順守を呼びかける。早ければ10月中旬の正副会長会議で正式決定する。
 大学生が就職活動では、多くの学生が3年生の秋に就職活動をスタートする。大手企業では、4年生の4月ごろに採用試験を実施。ゴールデンウイーク前に内々定を出す会社も珍しくなくなった。
 内定を得られない学生はそれ以降も就職活動を続け就活に要する時間が大学生活の半数以上を占めるケースも少なくない。長期化する就活期間に大学側は「学業がおろそかになる」と強い懸念を示している。企業側も「優秀な学生とそうでない学生とが二極化している」(大手メーカー)と学習経験が十分でない学生が増えていると指摘している。
 このため三井物産伊藤忠商事など商社を中心に構成する日本貿易会(槍田松瑩(うつだ・しょうえい)会長)は平成24年入社の新卒から採用試験の時期を遅らせ、選考開始時期も見直す方針を決定。経団連にも雇用委員会の新卒採用ワーキンググループを通じて採用活動を遅らせるよう提案した。


 てか、前にも思ったんですが(過去エントリー参照)、就職活動の早期化・激化のせいで「学業がおろそかになっている」とかいうのは、良く言われてるけどほとんどデマみたいなもんであって、そんな批判が実際に当てはまる学生はほとんどいないでしょう。半年ぐらい就活でつぶれたって、なくなるのは「遊ぶ時間」であって「学ぶ時間」ではないし(笑)*1、長い人生のなかでたかだか半年ですよ。「職業」を選ぶのに、半年ぐらい本気で格闘するのは、ぜんぜんもったいないと思わない。下手したらその後40年ぐらい自分の人生を縛ることになるんだし、3年〜5年で転職するとしても、前職の経歴が転職のコースをある程度限定するんだし。


 しかも、就活の時期を後ろにズラすのは全く関係ない気がする……。A級企業の選考が10月になったとして、そしたら滑り止めのBC級企業の選考を4月とかに受けざるを得ず、さらにA級企業の「セミナー」「説明会」が半年前ぐらいからあるのであれば、けっきょく就活の「期間」は変わらないのでは。そのへん含めて全体として「短期化」できるなら意味はあるけど(例えば全企業の説明会から内定までが1ヵ月で終わるとか)、でもそれはそれで、1人の学生が受験できる企業が減って選択の幅が狭くなるので良いことではないよなぁ……。
 やっぱり、就職活動は3年の後半から半年ぐらいかけて調べに調べ、悩みに悩み、考え抜いて会社を選択し、ESやら面接で落とされて世の中甘くないことを知った上で「念願の内定」を獲得し、その後の10ヵ月ぐらいの間で大いに遊び、大いに勉強し、卒論をちょこちょこっと書いて卒業旅行してさぁ就職!っていう流れで別に問題ないと個人的には思います。


 私の場合、大学3〜4年のゼミの教授が就職活動に理解のある人だったこともあって、3年の後半から4年の4月まではけっこう就活を優先しても良いということになっていた(私自身はあんまり就活に時間を割かずに内定をもらったので、あんま関係ないけど、他の学生はけっこう助かっていた。)。ゼミとかの教授によっては就職活動に対する理解が全然ない場合があって、大学の課題とESの提出がバッティングするなど死ぬ思いをしてる人もいるけど、それは教授がアホなのであって、大学院に進む意思の無い学生に、就職活動をおろそかにしてまで学問を叩き込む意味は全くないだろう。経団連ではなくて教授の倫理憲章が欲しいところだ。


 ところで↓のグラフをみると、私が「内定」したのは内定率の対前年上昇率が最高だった平成18年なんですが、その後2個下の後輩が採用バブルのピークで、その後一気にガクッと落ちてる……。


http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/policy/436063/slideshow/343172/
f:id:midnightseminar:20100925141842j:image

*1:まぁ、修士の院生は、2年間の研究生活のうち1年目の後半が就活でつぶれるのだから、かわいそうだけど。